top of page
外反母趾

外反母趾

外反母趾とは、母趾(足の親指)が小趾(足の小指)の方向へ外反した状態(外側に倒れた状態)を言います。一般的に、母趾の外反度が15度以上になると視覚的(見た目)に外反母趾だと分かります。

 

原因として先天性や他の疾患(関節リウマチなど)により発生するものと、履物などのが原因で発生するものとがあります。最近では、足の機能を無視した間違った靴選びが原因と考えられる症例を多く経験します。

 

症状は母趾の根元(母趾中足骨骨頭)の突出や変形、痛みです。中には足底部の変形により胼胝(たこ)の痛みを訴える症例もあります。レントゲン検査では母趾中足骨骨頭の骨性隆起や関節の亜脱臼、変形を認めます。

 

治療は保存的治療(手術しない方法)が原則です。まず、履物の指導やストレッチングの指導を行います。又、外反を矯正するための各種の装具療法を勧めます。これらの保存的治療にて効果の得られない症例では手術的治療が検討されます。術式は、現在まで150種類程度報告されており、患者さんの症状や変形の程度、生活様式に応じて骨切り術や関節固定術、関節形成術、人工関節置換術など選択されます。

bottom of page